避妊薬である低用量ピルと消退出血との関係って?

低用量ピルの用途はいろいろありますが、避妊薬として服用している人が多いのではないでしょうか。低用量ピルを利用するときには21日間続けて服用した後に、7日間低用量ピルを服用しない期間があります。この期間を休薬期間と言い、休薬期間に普通の生理よりも少ない量の出血があります。これを消退出血と言いますが、消退出血とは普通の生理と何が違うのでしょうか。
消退出血は、実は生理と変わりがありません。21日間の低用量ピルの服用期間中に子宮の内部に出来た子宮内膜が剥がれたものです。通常、子宮内膜は女性ホルモンの分泌量によって厚くなったり、剥がれたりを約28日周期で繰り返しています。子宮内膜は受精卵のベッドと呼ばれ、妊娠した時には子宮内膜に受精卵が着床することで「妊娠した」と判断されますが、受精卵の着床がなかった時には身体が「妊娠しなかった」と判断して、次の妊娠に備えるために子宮内膜を剥がしてしまいます。これが生理です。低用量ピルを服用する場合には、低用量ピルを服用することにより女性ホルモンの分泌量をコントロールしています。避妊薬としての効果は女性ホルモンの分泌量をコントロールし、排卵をストップさせてしまうことにあります。そのため、幾ら精子が子宮の中に入って来ても妊娠しませんし、妊娠しなければ不要な子宮内膜を剥がしてしまわなくてはなりません。また、低用量ピルの働きにより、子宮内膜は通常の状態よりもあまり厚くなりません。そのため経血量は少なくなるため、消退出血の量は普通の生理よりも少なく、おりもの程度の人も多くいます。この作用を利用して、低用量ピルは避妊薬として以外にも生理痛や月経過多、子宮内膜症の治療にも使用されています。